将棋の西洋版のボードゲーム
チェスは将棋と同様に2人で対戦するボードゲームの1つで、ルールも将棋に似ていますが、やや駒数が少なく6種類計16個の駒を使って交互に駒を動かして、先に相手のキングを取った方が勝者です。
将棋と最も異なる点は、将棋の場合は取った相手の駒を味方の駒として再度使うことが出来ますが、チェスではそれが出来ません。
また、盤上に残る駒数があまりにも少なくなったときやキングを追い詰めることが不可能な配置になれば引き分けとなります。
駒の数が減ってくれば徐々に一手の重みが増し、正しい1手を見付ける難易度は高まります。
チェスで最も難しい局面は、駒数が減少する終盤に訪れるのです。
日本では将棋の人気が高いためかチェスはメジャーなゲームではありませんが、世界を見渡すとチェスはメジャーなボードゲームで、ヨーロッパを始め、全世界150を超える国で楽しまれます。
世界のチェス愛好者数は7億人とも言われ、ボードゲームの中では最もポピュラーなゲームと言えます。
チェスの魅力
チェスは将棋や囲碁などと同じように知的なゲームとされており、思考力・集中力・判断力が必要とされるゲームです。
世界の中には、チェスを学校の授業の一環として取り入れている国さえあるほどです。
教科書を使った学校の勉強だと暗記や難しい問題の解答など、子供にとっては楽しくないケースが多いです。
ところがチェスであれば、純粋にゲームとして考えながら友人たちと競い合え、ゲームを楽しみながら脳力アップにつながるのです。
また、大人でも脳のトレーニングになり、高齢者にとっては認知症予防になるなどあらゆる世代の方に楽しみながら脳を鍛えるチャンスを与えてくれます。
また日本で盛んな将棋や囲碁が持たないチェスの魅力として、世界中の多くの国でポピュラーに行われているため、どの国を訪れても友達を作るツールになるという点が指摘できます。
多くの国で性別や年令を問わず行われ、世界で通じるコミュニケーションツールなのです。
海外への短期留学などに行く際、ホームステイ先で先方とチェスで楽しめれば会話がスムーズに出来なくとも打ち解けるのは早いです。
ヨーロッパの都市の街角には大きなチェスボードが設置されていることがあり、対戦で初対面の方と友人になったという話も珍しくありません。
チェスの対戦相手を見付ける
ルールを覚えたあと、最初のうちの対戦相手はコンピューターがおススメです。
コンピューターのチェスの力量はビギナー水準から有段者水準まで選ぶことが可能で、さまざまな対戦が出来るからです。
コンピューターと対戦して実力をアップさせたら次は実際に相手とリアルに対戦します。
近所のチェスサークルを探して入会し、さらに実力に自信が付けば大会に参加して力試しをしてはいかがでしょう。